~  統合医療を統合する  ~

第一回 医者と井戸端会議


日時

平成31年3月2日(土) 〜 3月3日(日)

 

場所

全理連ビル9階会議室

東京都渋谷区代々木1ー36ー4

 (JR代々木駅前)


今回のテーマ


コレステロール降下剤が本当に必要になる場面はどんな場面でしょうか?

 

血圧は低くしておくのが良いのでしょうか?

 

認知症は防げない病気なのでしょうか?

 

新しい抗がん剤も実際の医療現場では、効果が上がらないというケースもたくさん聞かれます。

 

では、どうすれば効果が高まるのでしょうか?

 

標準治療と統合医療はどちらが良いのでしょうか?

 

最新のガン治療とはどのようなものがあるのでしょうか?

 

入院しながら統合医療を受ける事は可能なのでしょうか?

 

これらの問題について、現場の医師をはじめ統合医療に関わる様々な立場の専門家の講演、意見交換を行います。


講演者プロフィール


小林びんせい N.D. ナチュロパシックドクター 

       医者の井戸端会議 議長

 

35歳のときに突然インシュリン依存型の糖尿病になり健康について真剣に考えるようになりました。マッサージ、鍼灸などを習得しながらニューイングランド大学を卒業しWHO基準の自然療法士となる。西オーストラリアからシドニーに移り自然療法院を開院。当時医師からは見放されていた、オーストラリアの著名なメンズ・ファッションデザイナー、「マーク・ケーリー氏」の超末期肺がんを回復させファッション業界に復帰させた事などで高い評価を受けました。2008年23年ぶりに日本に帰国「EGAWOホリスティックヒーリング」において心と体を癒す自然療法の実践と教育を中心に活動中。世界基準のナチュロパス・自然療法を行っています。現代医療が科学からはかけ離れた産業になっている側面や、過剰な医療費を子や孫の代に残さないためには、今から動きはじめければいけないと気づき、カンファレンスの開催を急いでいます。


白川太郎医学博士

 

元オックスフォード大教授。日本で白川先生の名を知らない人は多いかと思いますがTh1/Th2セオリーを知らない医療従事者はあまりいないと思います。このセオリーを世界で始めて人間で証明したのが白川先生です。私はオーストラリアでこのセオリーを大変感動を持ってみていたのですが、私が日本に10年前に戻ってきたときにまさかこの理論が白川先生のものと知らずに近しくしていただき後で知って大変びっくりしました。世界の100人の天才の一人としても有名な白川博士はステージ4のがんの患者を中心に治療法を研究しています。PubMedTaro Shirakawaで検索をかけると539の論文がヒットします。「統合医療を統合する」事はいつも先生が言われている事ですが、それを実行するこの会を応援してくれています。

 

By Binsei K


水上治医学博士 米国公衆衛生学博士

 

 

公衆衛生をアメリカで勉強してこられ、栄養学、ビタミンC点液療法をいち早く医療に取り入れた統合医療のパイオニアです。数多くの臨床経験を持ち統合医療の石の中でうまく西洋医学と取り入れ、進行の早いがんには抗がん剤もうまく使い、できるだけ癌細胞数を減らし、体への負担が少ない治療(縮小手術、内視鏡下切除術、ピンポイント放射線照射、少量の抗癌剤療法、血管内治療など)を、患者さんの現状に合わせた治療を提供しています。又検査方法も通常の検査だけでなく種々の免疫検査・癌遺伝子検査などの血液検査や画像診断などで現状を把握し、適切な治療法を見つけ提供しています。川嶋朗先生とともにホルミシスの第一人者です。


佐野正行 ()メディカルアンドナレッジカンパニー代表

     元・国立がん研究センター中央病院 外科

 

地元名古屋の大学を卒業し、消化器外科医として、基幹病院・大学病院などで勤務をしながら、究極の生活習慣病である「がん」に対する治療を実践してきました。 3000人以上の患者さんの手術に携わりながら治療を続けて行くうちに、

 

●病気になってしまってから対応(治療)することは大変であること

 

 ●根治することが困難であること

 ●原因(病気の背景)に対してアプローチすることが大切で

              あること

 ●心と体が密接に関係しており、心に配慮することはとても大切であること

 ●自己免疫力を高め、自然治癒力を最大限に引き出すことが治療の基本であること

 

 

 などを実感し、病気になる前(未病時)に対応することを実践するために活動して

 います。


野本篤志 薬学博士 

 

私は母の2度目のがんの体験を機に大手製薬会社を退職し、NPOを立ち上げて、「自分の健康は自分で守ろう、取り戻そう」を合言葉に活動してきました。食事療法や、心理療法に九州大学大学院遺伝子資源工学科細胞制御工学教室で研究されている低分子化フコイダンを組み合わせ、自宅で出来るセルフケアの専門家として、がん患者向けの著書を3冊出版し、いずれもアマゾンでベストセラーにランクインされています。現在はがん患者会(ラポールの会)やがん患者サロンの運営、患者相談(面談や電話相談)を中心にがん患者さんとその家族のサポート活動をしています。

日本の医療技術が目覚しい進歩を遂げてきたにもかかわらず、がんに罹る人やがんで亡くなる人は年々増え続けています。今、私たちはがんに対するアプローチを大きく見直す時期に来ているのではないでしょうか。がんはいったいなぜできるのか?わたしたちに何を伝えようとしているのか?その根本を理解して、自然からかけ離れた生き方や暮らし方を見直し、「自分の中に元々ある治る力(自然治癒力)」を最大限高める努力(セルフケア)を続けながらがんのメッセージに対する答えを見つけていく。そんな新しいアプローチについて皆さんとともに考えていきたいと思います。

著書に、『家族のケアでがんは消える 患者を生還に導く』(遊タイム出版)

    『がんが自然に消えていくセルフケア 』(現代書林)

    『がんを自分で治したい人のセルフケア実践ノート』(プレジデント社)


長谷川亨医学博士

 

認知症の薬を発見したらノーベル賞とも言われた認知症治療薬ですが、現行の医療では認知症の6割を占める主要な原因がアルツハイマー病に関しては、いまのところ、アリセプトなど、神経細胞の伝達物質を活性化させ、進行を遅らせるものだけです。

今ファイザーやイーライイリリーなど大手の製薬会社がこの事業から撤退しています。

イーライリリーはこれまで25年以上認知症の研究を行ってきて、投資してきた額は、なんと約3300億円にも及びます。

アルツハイマーはアミロイドβという物質が神経障害を起こすという理論からどの様にそれを排除するかなど研究されてきましたが、最近はこのアミロイド仮説が揺らいで来ているのです。

 

そんな中長谷川亨博士は、高齢期の認知機能低下と血中ホモシステイン酸値に関連性があることを世界で初めて発見しました。サプリメントで年齢とともに増加する脳の中のホモシステイン酸を減らす事でアルツハイマーが改善するという症例が出てきたのです。日本ではアミロイドβ説が主流となっていますが、認知機能低下のメカニズムをホモシステイン酸という別の視点から考えたこの長谷川理論は、サプリメント大国であるアメリカでも注目されています。


飯塚浩 医学博士 

メディカルストレスケア飯塚クリニック院長

鳥取大学医学部精神神経医学部教室に入局。

その後、難治性うつ病、躁うつ病を中心とした臨床研究に従事。

CRH試験などの多数のデータを組み合わせ、難治性うつ病のHPA系機能に関するさまざまな角度からの検討を行う一方、コンチゾール生合成阻害剤などの特殊薬剤の効果に関する臨床研究を行う。

難治症例の治療の中での必要を感じ、漢方薬などの東洋医学やシステムズ・アプローチなどの心理療法、ロールシャッハテストなどのアクスメント方法の習得などにも傾注する。

1996年より家庭機能研究所・さいとうクリニック(斎藤学院長、東京都)において、ドメスティック・バイオレンス、児童虐待、家庭内暴力などの家庭問題、アルコール薬物問題、摂食障害、ギャンブル、買い物依存、借金など多数の嗜癖問題、災害や犯罪被害によるPTSDなどの問題の臨床と研究に同クリニック副院長として取り組む。

1999年より鳥取大学医学部付属病院に戻り、同大学病院心理療法室の主任などを勤める傍ら、家族臨床研究所を設立し、駅ビルにカウセリングルームを開設する。そこを拠点として山陰家庭臨床研究会、家族臨床講座などを立ち上げ、専門職への情報発信と連携に力を注ぐ。

また新聞掲載などを介して精神疾患・嗜癖問題・家族問題・社会問題などに関する啓蒙活動やNPO法人子どもの虐待防止ネットワーク鳥取などの創設や運営に理事として関わる。

また、続発する少年事件や社会問題の背景にある現代人に共通する「生きづらさの問題」に関する論述を広く発信。2000年より山陰中央新報を始め、日本海新聞、山陰経済新聞などの各紙に4年以上にも及び連載を掲載し、年間数十回にも及ぶ講演を行っていた。

2001年4月よりメディカルストレスケア飯塚クリニックを開院。

自殺や休職の多発などに悩む企業の担当者からの強い要請で、職場のメンタルヘルス対策に没頭。予防医療の必要性を感じ、2004年に併設していたカウセリングルームを株式会社とし、企業や官公庁などへのEPA(社員支援プログラム)の提供を開始。

また、薬物療法に頼り切る医療とは別の手法を求め続け、これまで行っていた漢方治療に加え、分子整合栄養医学を取り入れた治療を本格化した。

QOLの大幅な改善や早期の薬剤の減量や中止が容易となり、薬剤を使わずに改善する人も増えてきている。この分子整合栄養医学を本格的に始めてから、自分の子どもが赤ん坊の頃から10年以上にもわたり悩んだアトピー性皮膚炎などが、糖質制限と高用量のビタミン・ミネラルにより3ヶ月程度で劇的に改善。さらに周囲の知人の倦怠感、不眠、悪夢、うつ、不妊などにも奏効した。

オーソモレキュラー医学の考え方をベースとした食事指導を始め、飲み物、運動、生活リズム、マインドセットなどへの働きかけにより、肥満、慢性疲労、花粉症、アトピー性皮膚炎、喘息、糖尿病、痛風、不妊(男女とも)などが改善する多数のケースを経験する。

その多数の経験に基づき、メンタル疾患を始めとする現代病・国民病などといわれる慢性疾患は、多くの共通ベースをもっていると確信。その考え方と治療法を多くの医師向けセミナー及び一般講演などを通して広く発信している。


井上 正康

健康科学研究所所長

大阪市立大学 名誉教授 

 

講話:「現代医療と21世紀病の逆襲」

 

 

要旨:多くの医師は医学部を卒業時に"ヒポクラテスの誓い"を宣誓させられるが、その中に「自身の能力と判断に従い、患者に利すると思う治療を選択し、害と知る治療法を決して選択しない」という項目がある。これは時空を超えた現代でも多くの医師の基本的倫理感の基盤となっている。しかし、現実には"患者に良かれと思って一生懸命行ってきた治療法が患者に有害だったこと "も少なくない。これは数学や物理化学などに較べて "医学生物学が極めて未熟な科学であり、魑魅魍魎の人的欲望が関与する可能性が高い事"に起因する。前者に関しては、過去百年に渡り外科的常識であった”消毒とガーゼ交換 "が創傷治癒を遅らせていた事や傷口を流水で洗浄後にサランラップで覆う "ラップ療法が劇的に奏功する事、あるいは"虫垂炎の予防目的で正常な中垂を切除"していたことなど、枚挙に暇がない。後者に関しては、コレステロール合成阻害薬、降圧薬、抗がん剤の乱用など、医療経済を背景とする問題が挙げられる。井戸端会議では、第二次世界大戦後の医療に大きく貢献してきた衛生思想や抗生剤の功罪、及び先カンブリア紀から生命を支え続けてきた共生微生物の意義を進化医学的に考察する。


田中 善(たなか よしむ)田中クリニック院長

 

鳥取大学医学部医学科を卒業し、昭和55年(1980年)大阪大学第一内科へ入局し、腎臓研究室で腎炎の生化学的進展機構の解明というテーマで研究を行い学位(医学博士)を授与されました。その後、大阪厚生年金病院などで腎臓病、透析療法(とくにCAPD)に携わってきました。

 

平成13年(2001年)4月に故郷である大阪市生野区で田中クリニックを開設したことを契機に、癌(がん)の先進・補完医療を行なっていくことにしました。そのきっかけは、癌(がん)末期の私の親戚の人が免疫療法(ハスミワクチン)により社会復帰を果たしたことを知り、学生時代から癌(がん)の免疫療法に興味をもっていたことです。癌(がん)で苦しんでおられる患者さんに希望をもっていただき、少しでもQOL(人生の質)が向上するように積極的に支援していきたいと思っています。

 

 

田中先生はその温厚な人柄と熱意で蓮見ワクチンや腸内フローラ移植研究会などのリーダーとして積極的に日本の統合医療をリードしています。


 Dr. Leo Shi Ran Fang  中国伝統医療医

 

モンゴル系中国人のDr.Leoは漢方、鍼灸医の家系に育ち25歳で地元の漢方薬協会の会長になりました。彼はまたマスターLiu Li Hangと共に中国の伝統的な幸福理論であるYin YangBa Qwaを研究。

山にハーブを育て人々の治療をしていた経験から中国政府からオーストラリアに派遣されハーブの開発などをしてきました。2004年に、Dr.Leoは難病を癒す方法、陰陽調和療法を開発、TGAARTG 281732)を承認しました。それは医療技術における重要なマイルストーンでした。彼はオーストラリアの著名な脳外科医Chris O'BrienやメンズファッションデザイナーMark Keigheryを含む多くの患者を治療しました。

 

2007年、Dr.Leoは中国政府からトップ10の科学技術賞を受賞しました。2008年に、彼は優れた中国医療家として中国政府と保健省に表彰されました。


西本真司 西本クリニック(和歌山市)院長 

 

近畿大学医学部卒業。麻酔科医・内科医。熊本大学医学部付属病院麻酔科医、熊本日赤麻酔科、山鹿市立病院、帯津三敬病院をへて、西本第2クリニックを開業。2006年、西本クリニック院長となり、自らの潰瘍性大腸炎の闘病経験を活かした統合医療中心の医療を実践している。西洋医学的な治療として、星状神経節ブロック、硬膜外ブロックを年間約3000例行い、東洋医学的な治療・代替医療として鍼、漢方治療、気功治療、食事指導などを行なっている。さらに音楽療法も取り入れた「笑いのワーク」実践医師として活躍中。また、九州大学大学院遺伝子資源工学科細胞制御工学教室との低分子化フコイダンの共同研究に参加。平成15年3月から平成30年5月までの低分子化フコイダンを中心とした統合医療によるがん患者総数210名の経験を国際生命情報学会等に論文として発表している。今回、この中の印象に残る著効例を複数例報告する。

著書に「潰瘍性大腸炎が治る本」「医師も患者もこうして治した」「小林正観さんの奇跡のセイカン」「潰瘍性大腸炎は自分で治せる」(以上、マキノ出版)

DVDに、「呼吸法・笑いのワーク」「ホリスティック医療勉強会シリーズ」 × 15巻


吉野敏明 医療法人社団誠敬会 吉野歯科診療所理事長

 

もともと吉野家は1700年代から続く鍼灸・東洋医術の家系で、私が11代目になります。私の父は歯科医師でしたが、祖父は鍼灸・薬剤師、曽祖父は鍼灸・漢方医で、幼い頃に祖父や曽祖父から鍼を習い、鍼治療の触診による体の波動を無意識に感じていました。

 

その後、歯科医師となった私は、東洋医学ではなく現代医学に基づく歯科医療を行ってきました。インプラントや精密根管治療、歯周組織の再生治療といった最先端の治療に邁進していたのです。しかしながら、どんなに高度な治療を行っても再発してしまった症例にも多く出会いました。現代医学に基づく歯科治療では原因除去が徹底できず、病気の再発が防げないことを痛感した私は、改めて東洋医学を学ぶべきではないかと考えるようになりました。

 

東洋医学の家に生まれながら一度は現代医学の道に走ったのも、実は東洋医学と現代医学を繋げるためだったのかもしれないと私は運命を感じ、包括医療に取り組むことこそ使命であると感じている。