~  生活習慣病を考える  ~

第2回 医者の井戸端会議カンファレンス



今回のテーマ


コレステロール降下剤が本当に必要になる場面はどんな場面でしょうか?

 血圧は低くしておくのが良いのでしょうか?

 認知症は防げない病気なのでしょうか?

 新しい抗がん剤も実際の医療現場では、効果が上がらないというケースもたくさん聞かれます。

 では、どうすれば効果が高まるのでしょうか?

 標準治療と統合医療はどちらが良いのでしょうか?

 最新のガン治療とはどのようなものがあるのでしょうか?

 入院しながら統合医療を受ける事は可能なのでしょうか?

 これらの問題について、現場の医師をはじめ統合医療に関わる様々な立場の専門家の講演、意見交換を行います。


プロフィール


小林びんせい N.D. ナチュロパシックドクター 

       医者の井戸端会議 議長

 

35歳のときに突然インシュリン依存型の糖尿病になり健康について真剣に考えるようになりました。マッサージ、鍼灸などを習得しながらニューイングランド大学を卒業しWHO基準の自然療法士となる。西オーストラリアからシドニーに移り自然療法院を開院。当時医師からは見放されていた、オーストラリアの著名なメンズ・ファッションデザイナー、「マーク・ケーリー氏」の超末期肺がんを回復させファッション業界に復帰させた事などで高い評価を受けました。2008年23年ぶりに日本に帰国「EGAWOホリスティックヒーリング」において心と体を癒す自然療法の実践と教育を中心に活動中。世界基準のナチュロパス・自然療法を行っています。現代医療が科学からはかけ離れた産業になっている側面や、過剰な医療費を子や孫の代に残さないためには、今から動きはじめければいけないと気づき、カンファレンスの開催を急いでいます。


白川太郎医学博士

 

元オックスフォード大教授。日本で白川先生の名を知らない人は多いかと思いますがTh1/Th2セオリーを知らない医療従事者はあまりいないと思います。このセオリーを世界で始めて人間で証明したのが白川先生です。私はオーストラリアでこのセオリーを大変感動を持ってみていたのですが、私が日本に10年前に戻ってきたときにまさかこの理論が白川先生のものと知らずに近しくしていただき後で知って大変びっくりしました。世界の100人の天才の一人としても有名な白川博士はステージ4のがんの患者を中心に治療法を研究しています。PubMedTaro Shirakawaで検索をかけると539の論文がヒットします。「統合医療を統合する」事はいつも先生が言われている事ですが、それを実行するこの会を応援してくれています。

 

By Binsei K


井上 正康

健康科学研究所所長

大阪市立大学 名誉教授 

 

講話:「現代医療と21世紀病の逆襲」

 

 

要旨:多くの医師は医学部を卒業時に"ヒポクラテスの誓い"を宣誓させられるが、その中に「自身の能力と判断に従い、患者に利すると思う治療を選択し、害と知る治療法を決して選択しない」という項目がある。これは時空を超えた現代でも多くの医師の基本的倫理感の基盤となっている。しかし、現実には"患者に良かれと思って一生懸命行ってきた治療法が患者に有害だったこと "も少なくない。これは数学や物理化学などに較べて "医学生物学が極めて未熟な科学であり、魑魅魍魎の人的欲望が関与する可能性が高い事"に起因する。前者に関しては、過去百年に渡り外科的常識であった”消毒とガーゼ交換 "が創傷治癒を遅らせていた事や傷口を流水で洗浄後にサランラップで覆う "ラップ療法が劇的に奏功する事、あるいは"虫垂炎の予防目的で正常な中垂を切除"していたことなど、枚挙に暇がない。後者に関しては、コレステロール合成阻害薬、降圧薬、抗がん剤の乱用など、医療経済を背景とする問題が挙げられる。井戸端会議では、第二次世界大戦後の医療に大きく貢献してきた衛生思想や抗生剤の功罪、及び先カンブリア紀から生命を支え続けてきた共生微生物の意義を進化医学的に考察する。


大櫛陽一 大櫛医学情報研究所 所長

成人病センター、羽曳野病院、母子センター、府立病院、大阪大学麻酔科非常勤講師、東海大学医学部教授(基礎医学系)を経て、現在は東海大学名誉教授、大櫛医学情報研究所所長。

 

<演題>:世界から孤立している日本の診療ガイドライン

~高血圧、脂質異常症、メタボリックシンドロームを中心として~

 

欧米では、2004年に治験の厳格化と、利益相反への批判が始まった。2010年3月、米国で医療保険改革法のサンシャイン条項が成立し、製薬企業などは医師や大学等への利益供与について、10ドル以上について個人名も含めて保健社会福祉庁の公的保険制度運営センターへ報告し、公開することが義務づけられた。故意の申告漏れについては年間最大100万ドルの罰則が課せらる。米国では、高血圧、コレステロール、食事の新しいガイドラインが発表されたが、それまでに比べて「破壊的」内容となっている。

 

 

日本では製薬企業から医学会のボスや大学教授への膨大な利益供与と、論文や営業資料のねつ造が続いている。このような状況に対して、欧米から医学論文やOECD勧告などにより日本の医療や健診制度に厳しい批判が寄せられている。日本の医療が経済的にも破綻に近づいており、科学的根拠に基づいて、無駄かつ副作用の多い医療からの脱却が必要である。

著書、テレビ、ラジオ出演等多数。


大野忠夫 セルメディシン株式会社 代表取締役社長

独立行政法人・理化学研究所発で、同時に筑波大学発「がん免疫療法」開発のベンチャー企業。

 

東京大学大学院薬学系研究科卒 薬学博士。

専門分野は腫瘍免疫学、組織培養学、細胞生理化学、生体組織工学。

現在の主なテーマは自家がんワクチンの臨床開発、免疫アジュバント研究開発、細胞傷害性Tリンパ球、ナチュラルキラー細胞によるがん免疫細胞療法の研究など。

The AFAAR Prize (American Fund for Alternatives to Animal Research 賞)をはじめとする受賞歴も多数。


石川貴大 株式会社先端バイオ医薬研究所 代表取締役社長

2002年 横浜市立大学大学院在学中、遺伝子解析会社である(株)ディーエヌエーバンクリテイル設立。

2004年 沖縄県うるま市に沖縄研究所を設立。

2015年 株式会社先端バイオ医薬研究所を設立。日本国内70カ所以上の病院・クリニックに技術提携を行い、同社のがん遺伝子治療技術を提供。兵庫医科大学 講師(非常勤)

<演題>

「遺伝子療法と新しい癌治療」

いよいよ日本でも遺伝子治療製剤が認可されようとしています。

世界ではすでに広く実施されている遺伝子治療について、現状から今後の動きについてまとめます。